人間の脳というのは、標高800〜1,000mで一番活性化するそうです。
というわけで脳内活性化のため、今回は標高1,103mの風不死岳にロックオン。
ちと100mほどオーバーしとるけど…
AM6:00札幌出発。支笏湖へ向けて南下するとひょっこり顔を出したのは恵庭岳。
いい面構えですな。
更に走ること40分。支笏湖湖畔道路着。
今日はベタ凪ですな。
フライマンの向こう対岸に、ぽっかりと浮かぶように聳え立つのが風不死岳。美すぃー。
若干頂が雲に覆われていますが、「山てん」によればすぐに晴れる予報。
左手は言わずもがなの樽前山。
ゲート前には既に沢山の車が止まっていました。
何と言ってもこの好天ッスからねー。
国道脇の駐車場着。
予定通りのAM8:00スタートです。
まずはつまらない林道歩き。スノーシューを履いて行くか迷いましたが思いのほか雪が締まっていたため、ツボを選択。
結果「吉」と出ました。
登山届記入OK。
ん?4/8以降記入無し?(この日は4/12)誰もおらんの?
ちと心細し…。
まぁしょうがない。
しからば、はい、熊除けスズ装着OK!
北尾根に出るまでは我慢の林道歩き。
木立の向こうに頂が見え隠れ。
無風。
この辺は色んな鳥の鳴き声がして、歩いていて本当に気持ちが良かった。
ふと振り返ると紋別岳がひょっこり顔を出していました。
さらに黙々と高度を稼ぎます。
またもや振り返ると、凄まじい勢いで登ってくる男性一名発見。
瞬く間に追い抜かれる。
そしてもう見失う。笑
若いって素晴らしい。
お、恵庭岳も見えてきましたよー。
この辺から雪に残る足跡がアイゼンの刃に変わっていたので、なんとなく軽アイゼン装着してみる。
これも「吉」と出る。
だんだんと険しくなり、斜度もキツくなってきた。と同時に、尾根自体も細くなってきた。スパッと切れ落ちとる。
否が応でも脳が活性化(笑)
標高が高くなってきたので雪質も硬くなってきた。
ひたすらキック・アンド・ステップで登って行く。フクラハギ攣りそう…。写真ではその急登の度合いが伝わり難いが、バランスを崩して躓くと間違いなく滑落する。しかも軽く数百mは落ちるはず。あー嫌だ嫌だ。嫌なのになんで登ってしまうのだろう…それは昨夜エドモンド・ヒラリーとテンジンのエベレスト初登頂を記録した映画(DVD)「ビヨンド・ザ・エッジ」を観てしまったからに他ならない(笑)
先ほど風のように追い越して行った青年も慎重に登っているのが見えた。確かアイゼン付けていなかったはずだけど…大丈夫?落ちて来ませんように…もし落ちて来ても身を翻して除けますからね(←サイテー)
再び細尾根。右も左も滑落注意。
まぁでも冬山慣れている人にとっては屁でもないんでしょうねー。羨ましい。
雪庇に大きな亀裂が入っているのが見える(下の写真)。
他にも何ヶ所か同様の所あり。
近寄らないようにそーっと避けると反対側に滑落しそうになる。あーホント嫌だここ。必要以上に脳が活性化して色んなことを想像し過ぎてもう吐きそう(ビビリ過ぎw)
でも危険な所と反比例して景色はどんどん綺麗になっていくという自然の法則。笑
お…先ほどの青年か?あれは。
てことはあそこが頂上?
お、先に登るものがない!
思わず振り返る。
ひぇー!美し過ぎるー!
あ、樽前山…
2時間半かかりました。
山頂にいた先ほどの青年に「撮りましょうか」と声をかけつつ自分も撮影してもらう(←お約束w)。
青年はどうやらジモティらしい。
しばし談笑。
アイゼン付けてないことに触れると、今日はヤバかったと言う。しかもトレッキングポールすら持っていない様子。
帰りどーすんの?と聞くと「嫌じゃなければ一緒に下山しましょう」と即答。しかも「僕が後から下ります!」みたいな。つまり、もし滑って滑落したら受け止めろと。
まぁ、彼を受け止める気は全くありませんでしたが(笑)、側に誰かいれば安心するのだろうと思い、また「嫌かな。」とさして断る理由もないので老婆心から了承(←単にイヤと言えないお人好し)。
かくして山頂でゆっくりご飯を…とはいかず、半ば青年に急かされるように15分程度で下山開始(笑)
いやはや、この絶景を見ながら、熱々のカップヌードルを喰らいたかったなぁ…
羊蹄山まで見えたもんね。
また次回(?)ということで。
【追伸】
この日スライドしたのは男性7人。
下山して登山届見たら記入していたのはたった一名。
ヘイ、メン!
面倒臭がらず登山届はちゃんと書こうぜぃ。
おしまい。