
新年度の始まりです。押忍。
そういえば「ハッセル、ハッセル」と言いながら、Hasselbladで撮影した写真を一枚も載せていないことに気がつきました。
というわけで全国1億3千万人のだ〜いすけファンの皆様お待たせいたしました。
大好評につき『フィルムカメラLOVE』第2弾を勝手に開催します!笑
今回は嬉し恥ずかし作品集。
ひとくちにアナログ(フィルム)カメラの良さを伝えると言っても、現像&プリントしたものをスキャニングして掲載するということはトドのつまり、「デジタル変換をしている」ということに他ならず、「それって…アナログじゃなくね?」みたいなことはあるだろうと。更に言及すれば「やっぱアナログは銀塩プリントだぜ!」と息巻いたところで、今の世の中はデジタル銀塩出力のレーザープリント(所謂ラムダプリント)。行き着く先は「やっぱそれってアナログじゃなくね?」となるわけでありまして…
でもまぁまぁ、この際グダグダ細かいことは抜きにしてユル〜くいきましょうね、という話であります。
拙い写真ばかりではありますが、デジタルにはない、温かく懐かしい匂いのする「フィルムっぽさ」がお伝えできれば幸いです。
一応プリント原版にできるだけ近い色味に補正はしてあります。
しかも今回も長文(汗)。
ま、まぁいつものことではありますが…
さぁさぁでは早速、冒頭1枚目の写真。
何年か前に石狩浜に座礁してしまった間抜けな外国船です(笑)
これはKodakのブローニー・ネガフィルムを使用していますが、ネガらしい色調が出ていると思います。コダックのネガは発色が好きです。フィルムのパッケージの色(Kodakは黄色、フジは緑、AGFAは赤)がその会社が最も得意とする描写色である、というのは有名な話ですが、夕暮れ時の写実的絵画のような、優しい色合いはKodakならではの発色かもしれません。。
6×6のスクェアがまたいい。うむ。
で、2枚目は確か宮田屋珈琲で撮影。
暗い店内に窓から光が溢れだしているという、明暗の差があり過ぎしかも半逆光という状況でしたが、柔らかな光がそのまま写っており、Planarレンズの素晴らしさに惚れ込んだ1枚となりました。強いて言えばもう少し絞り込めば良かったかな。ハッセルに限らず、開放よりも絞り込んだ時の方が、そのレンズの真価を発揮できると思います。

滝川のグライダー飛行場「スカイパーク」にて。
グライダーにはエンジンが付いていないので、セスナに引っ張ってもらいながら離陸します。それがなんかかわいい(笑)Hasselbladと並んで人気を博しているRolleiflexのような写りを意識してみました。
ユル〜い写真(笑)

これは沖縄の城壁跡と八重桜。
曇り空が沖縄の強い日差しを柔らかくしていて、全体的にやんわりとした仕上がりになりました。ピーカン(ド晴天)だったらどういう写りだったのかも気になるところ。

家の近くにある丘珠空港にて。
飛行機が小さいから飛行機までトコトコ歩いていく。みんなちゃんと線に沿って、等間隔で黙々と歩いてるのがなんかおかしかった(笑)。遠くに写るはイサム・ノグチのモエレ山。

小雨交じりの曇り空で、春の終わりを告げるか告げまいかというなんともファジーな季節。でもその「見たまま」の色合いがそのまま写った一枚でした。この「見たまま」というのが一番大事でして、カメラやレンズの善し悪しが決まると言っても過言ではありません。彩度やコントラスト、シャープネスの強い傾向がある昨今のデジカメに慣れてしまうと、このアンニュイな色合いと描写に物足りなさを感じるかもしれません。まぁ最も、被写体自体が物足りないという話はさて置き(汗)。

金髪のポニーテールの女の子が、運転席から顔を出して振り返ってくれたら最高だったのに(↑結構ベタが好きw)
前ボケからピントが合っているところまでの距離感がたまりませんww
実物(ギター)を知らないとわかりにくいかもしれませんが、仕上がったプリントを見てこの質感の再現力はハンパないと思いました。デジカメではこの雰囲気、中々出せないです。

「札幌さとらんど」の中にある、誰かの畑の「名も無き」玉ねぎ。笑
レンズはツァイスPlanar C 80mm F2.8の白鏡胴。この「C」レンズは、彩度やコントラスト・シャープネスなどあらゆる面において、1982年以降に製造された「CF」レンズよりも柔らかく落ち着いた写りと言われています。最初は白鏡胴に憧れて購入しましたが、自分の撮るものが総体的にユルいので、結果的に良かったのかなと(笑)。

室内ポートレート。
前と後ろのボケ加減は良かったのですが、ちょっと人物がアンダー気味でしたね…肌の色もイマイチ。
少し硬調に感じるのはポジフィルムだからでしょうか。ネガだったらもう少し柔らかくなったかもしれません。ただ、80mmはポートレートにも強いなぁと実感した1枚。モデルが緊張で固まっているのは軽くスルーしてください。笑顔を引き出せなかったカメラマンの力不足です(汗)

で、こちらがネガ。
柔らかい感じがするでしょう?単にモデルの顔が上の写真と比べて柔らかい表情だから!というだけではないはず(笑)
藻岩山下の「ろいず珈琲館『旧小熊邸』」にて。

これはポジ(所謂リバーサル)フィルムで撮影した沖縄のハイビスカスです。ポジは階調が狭いのですが、その代わりドスンと重く深〜い色合いが出ますね。フジのRVP100使用。

近所のmini専門の中古車販売店。
この質感と色合いと微妙な風味も、デジカメで表現するのは難しいです。きっとデジカメ自体が勝手に補正してしまうはずです。
その下の2枚も同様。

石垣島の港で見つけた船の錨。
陽が完全に落ちて「手持ち」ギリギリ(1/15sec.)でした。が、息を止めて開放でなんとか撮影。アンダーな雰囲気がちゃんと写っていました。錆加減がたまりません。笑

これはモノクロで撮るべきでした。レンズの真骨頂はモノクロだと言われています。モノクロならばきっと、より階調豊かに写ったことでしょう。ただ、フィルムマガジンはひとつしか持っていないので、「撮り分け」ができません。頑張ってマガジンもうひとつ買おうかな…

というわけで、いかがでしたか?
フィルムっぽさが伝わったでしょうか。恐らくハッセルマニアからすれば、ハッセルの良さを活かし切れていないものが殆どなのかもしれません。
でもじっくりと時間をかけて極めて行こうかなと思っております。どうしてもデジカメの出番が一番多いとは思いますが、また良いのが撮れたらアップしますね。
最後まで読んでいただきお疲れ様でし…じゃなかった、ありがとうございました(笑)
おしまい。
※追記
後日PCで掲載写真を確認したら、iPhoneで表示される色味と違うことに気がつきました(色褪せ気味)。iPhoneの色味の方が、実際の写真の色味に近いかな…
うちのPCモニターが変かも?
うーむ…難しい…